蚤の市に行った。
パートナーが出かける予定があったので彼を見送りに少し遠めの地下鉄の駅まで行った。するとその駅の近くの川沿いの広場で蚤の市が開催されていた。
その蚤の市は結構大きなイベントだったらしく、ヨーロッパのビンテージの食器やアクセサリー、アメリカの美術館で60年代とかに販売されていたトートバック、絵本、トルコの布など雑貨を販売するテントが20個強くらい、それに加えてサンドイッチやピザ、オートミールクッキー、タコス、ジェラート等、食べ物を売っているテントが10個くらいあった。
さすがおしゃれな街。蚤の市に集う人はおしゃれな人が多く、その多くがネズミくらい小さい犬を連れていた。スタイリッシュな人が買う犬ってめちゃくちゃでかいかめちゃくちゃ小さいかの二択で面白い。なにおしゃれな人は極端なのかな。これはめちゃくちゃ偏見です!!!
キャンドルたてやポストカード、シルバーのネックレスなど欲しいものは沢山あったんだけど私が一番そそられたものは世界各国を旅した人が書いた食べ物の日記のような本だった。インドの屋台で食べたスパイスチャーハンのこと、スウェーデンのホットサンドのこと、名前は分からないミャンマーの家庭料理のこと、そしてそれらの食べ物がどれだけ現地の人の生活に影響をもたらしているのか。
私はやっぱり“食”が大好きなのだと思う。“食”というか“食”を取り巻く空間が好き。その食べ物が甘いとか辛いとかスパイシーとか美味しいとか不味いとかそういう事じゃなくて、食事が中心にある空間。場合によっては子供が親に今日学校であったことを話す、夫婦が買い換えたい家具について意見交換する、親友に恋愛相談をする、気になっている人のことを知りたくて質問する、友達とげらげら笑いながら明日には忘れてしまうしょーもないことを話す、そんな空間。食べ物がある場所には人と人のストーリーが交差する空間が生まれてそこでまた新たなストーリーが生まれる。“食”って人と人を繋げる力があると思うんだよね。それがすごく興味深いし面白い。
私が死ぬまで続けたいと思うことは色々なところで色々な人と食事を囲むこと。日本だけじゃなくて世界中で沢山の人と現地の食事を楽しみたい。どれがおすすめなの~?これはなんて料理なの~?とか定型文みたいな会話から初めてその人自身のことを聞きたい。
蚤の市で見た小さい犬は一日どれくらいの量のご飯を食べるんだろう。ドックフード十粒くらいでお腹いっぱいになっちゃうんじゃないの?すぐお腹いっぱいになってくれるんだったら一緒に旅でもいかない?ぜんぜんおごる‼‼☆
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