いしや〜きいも、わらび〜もち、早く来ないと行っちゃうよ〜。
たまに近所に来てくれる石焼き芋のキッチンカーが流している放送が独特です。
「早く来ないと行っちゃうよ〜」のあとは「いしや〜きいも、焼き芋、焼き芋、いしや〜きいも、一本400円くらいだよ〜」と続く。
とても自由である。「早く来ないと行っちゃうよ〜」と言われたら早く行くしかない。私は小走りで石焼き芋の車まで走った。メロスの如く。小走りメロス。
キッチンカーのマスターは小柄なおじさん。「石焼き芋、まだありますか・・・!?」と息を切らしながら聞くと、「わらび餅もあるよ〜」と言われた。実はわらび餅がおすすめだったりするのかと思い300円のわらび餅を買った。
マスターは釣りに持って行く用みたいな大きなクーラーボックスに入った大量のわらび餅をたっぷりお玉ですくってプラスチックの容器に入れる。
「黒蜜好き〜?」と聞かれたので「はい好きです!!」というと「じゃあいっぱい入れとくね〜」と別の容器を二つ取り出して大量の黒蜜を入れる。
「お姉ちゃんは一見さんやから赤飯サービスするわ〜」と400円の赤飯をつけてくれた。
300円のわらび餅を買って400円の赤飯をつけてくれるってどうゆう商売なんだろう、地主か?大株主か?さては別で不労所得を得ているんだろう、でなければ辻褄が合わない。あたいを弟子にしてください、、、!
終始ニコニコしていて語尾が「〜」でゆるキャラみたいな雰囲気を漂わせているマスターのことが一瞬にして好きになった。一生嫌なことが起こってほしくないと思った。一生大株主として穏やかに400円くらいの焼き芋を売っていてください涙
「好き」とか「推し」に対する気持ちってマジで最強だなあと思った。だってなんの見返りもなく幸せになってほしいとか笑っていてほしいとかご飯をいっぱい食べていてほしいとか思っちゃうんだもん。私、石焼き芋のマスターには一生幸せでいてほしいもん!!何があっても一日9時間デスクに向かって不向きな仕事とかしてほしくないもん。上司に怒られてほしくないもん!!「自分何やってんだろ」とか思ってほしくないもん!!
この「推し」とか「好きな人」に向けられた気持ちを自分にも向けることができたら最高だな!美味しいもの食べて〜とか笑って〜とかずっと幸せでいて〜とか好きなこと全部して〜とか、そういう声かけを自分にできたらすんごい良いな!!!!!
前に自分の判断軸を見つけていきたいみたいな記事を書いたんだけど私の軸はこれかもしれない。「自分が推しだったらどういう決断をしてほしいか」
参考↓
という訳で「自分推し、はじめました」
おしまいなのだ⭐︎
質問・感想はこちらにお願いします♪