露天風呂が最高すぎる。
語彙力がなさすぎて情けない。最高とかじゃなくもうこの上ない極楽。この安らぎと癒しを伝えようとしているのに伝えられない。露天風呂の良さを言語化する取り組みとして辞書でも読もうかな。
今日自然に囲まれた温泉に行った。秋の風が吹く季節。少しひんやりしたそよ風にそよそよ揺れる木の枝と葉っぱ。太陽の光が暖かいオレンジ色になって斜めに降り注ぐ16時すぎ。木漏れ日が温泉の水面に反射してゆらゆらしていた。どこからか焚き火の香りがふわっと飛んできて鼻の奥がつんとする。
今日の目的は今年最後の夏を楽しむためのプールだった。ウォータースライダーは3回乗ったし流れるプールで溺れかけたしキッズエリアで大量の水が降ってくる様子を眺めたし大満足だ。まあ突然の秋のおかげで唇は紫色になったが。
プールはもちろんめちゃめちゃ楽しかったんだけどせっかくだし入ろうか〜くらいの気持ちで付けた温泉がバカみたいによかったので感動した。普段は入るのに1時間粘るくらい嫌な「お風呂」という激重タスクをエンターテイメント兼癒しの空間、お金を払ってでもいきたい場所にした人には金三封くらい差し上げなければならない。人々は銭湯や温泉のおかげで清潔を保っています。
時代が流れるに連れて国民はどんどん豊かになって１つの家に１つお風呂が取り付けられるのが普通になった。効率化が進んでメールをAIに書いてもらう時代になった。しかしそれでも人は銭湯や大浴場に行く。家でシャワーを浴びた方が120%早いし楽なのに。
温泉の何が良いかと言うとお湯に浸かっている時に移動したくなったらもれなく全員が肩までお湯に浸かった状態で中腰でそろりそろり移動すること。普通にめっちゃ面白い。ルールなんかないはずなのに全員立ち上がるのが少し恥ずかしくて中腰移動一択。
あと自然の風を全身肌で受けることができること。すっぽんぽんで日光浴ができること。こんなことができるのは露天風呂か欧米のヌーディストビーチくらいじゃない？やっぱり人間も動物なので肌で感じる自然は心地よく感じるんだろう。私にはヌーディストビーチに行くほどの勇気はないのでやはり露天風呂で自然を感じるしかない。
そしてベタではあるがお風呂上がりのコーヒー牛乳が最高。「今日は牛乳にしよかな〜コーヒー牛乳にしよかな〜」の時間が大好き。人生においてコーヒー牛乳にするか牛乳にするか悩む時間なんて温泉くらいしかない確実に。スーパーで出来合いのコーヒー牛乳を買うことはない。真剣にコーヒー牛乳と牛乳で迷う時間を過ごせるなんてなんて贅沢なんだ。たまにフルーツ牛乳の誘惑に誘われそうになるのも風流極まりない。
つまりは寒いプールも楽しいこと、凍えた後の温泉が最高だったってこと、大好きな人とお風呂屋さんでコーヒー牛乳を飲みながら記憶にも残らない話をする時間が信じられないくらい幸せだったってこと、お風呂屋さんに一緒に行ってくれる人を常時募集していると言うこと。
おしまいおしまい
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